経営理念をどうやって伝えていくのか?

「文字」で伝え、「話して」伝え、あれこれやってはじめて伝わってゆく

伝える方法=どうやって伝えていくのか?自分以外の人間に自分の思いを伝える方法は大きく2つあります。経営理念を伝える場合も同じです。

文字で伝える
話して伝える

つまり、これは文字という視覚を使う場合と、話すという聴覚を使う場合があるということです。

文字で伝える文字で伝える場合、次のような方法があります。

(1)紙で伝える
まず、紙で伝える場合です。紙で伝える場合には話して伝える場合よりも確実に伝わります。というのは、忘れられないということです。文字に残してあるということは、記録にとってあるということですから、これは伝わり方としては確実です。しかし、相手が本当に理解するかどうかということにおいては少し弱さが残ります。

(2)メールで伝える
メールも同じです。ある社員に毎日大量の書類やメールが50通、100通、200通と届く場合、あなたにとっては重要な経営理念の言葉なのですが、メールを受け取る本人にとってはその中の一つにしかなりません。たしかにあなたは伝えはしたのですが、相手が本当に理解したかというところでは疑問が残ります。

話して伝える話して伝える場合、次のようなやり方があります。

(3)講義で伝える
話す人は一方的に話し、聞く人はただ聞くというだけですから、脳科学の視点から見ても、聞く本人にとっては、ただ耳から音が入るというだけで、聞いてはいるけれども、本当に理解しているかというと、理解の度合いがうすい場合があります。

(4)勉強会で伝える
勉強会というと、人数が1対3、あるいは1対5のような小人数となるイメージがあるので、伝わり方は、1対100の場合よりも、より強くなります。したがって、勉強会を開くということであれば、より経営理念が伝わりやすくなるといえるかもしれません。

(5)対話で伝える
「話す」だけではなく「話す、聞く」というコミュニケーション、つまり、対話をすることによって、経営理念というのはより相手に伝わりやすくなります。さらにそのときのポイントは、空理空論ではなく、より実務に近いもの、毎日起こる出来事、きょう仕事で起こったその事柄について話す、対話をするということが非常に重要になってきます。

このように、経営理念を伝えるといった場合には、「文字」(紙、メール)と「話す」(講義、勉強会、対話方式)といったものを組み合わせながら伝えていくことが大切になります。そしてさらに、人は話す、聞くだけではなくて対話をすること、つまり、話し相手にフィードバックをすること、話し相手からフィードバックをもらうことを通じて、その経営理念、考え方というものに対してより深く理解をし、自分のものとなっていくといえるのです。

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