社長は経営理念の語り部になること

経営理念を浸透させるには、社長が語り部になることが大切です。

「事あるごとに社長はいつもこう言っている」
「お客様を大事にしようと言っている」
「NO.1であろうと言っている」

人にものを伝えるときには、1回言っただけで伝わるわけはありません。1回言ってダメなら10回、10回言ってダメなら30回、30回言ってダメなら50回、そして100回と、延々とまったく同じことでも語り続ける必要があるのです。つまり、社長は思っているだけではダメなのです。必ず社長は語り部となり、語り続けること、伝え続けることが大切になります。

そのときに、ただ話すだけではやはり相手に届きづらい。したがって、文字にすることが大切になるのです。社長の学ぶべき必須能力は「話して伝える能力」と「文字で伝える能力」です。つまり、社長は経営理念を浸透させるうえで、この2つの能力を高める必要があるのです。いつでも、きちんとわかりやすく伝えることが重要になります。

まずは、話して伝える能力を上げる必要があります。わかりづらい話を延々とするのではなく、短くピシっと伝える。まず初めに一番言いたい結論を言い、次にそれを裏づける理由を言い、そして数字を使い具体的に言い、さらに、相手に伝わりやすいように例え話をする。そういった能力を高める必要があります。

社長であるあなたは、一度自分自身の言葉を録音し、それを聞いて話し方のトレーニングをすることをおすすめします。自分では気づかないことにたくさん気づくことがあります。多くの中小企業の社長は、自分では話がうまいと思っていても、実際はそうではないということがよくあります。人ごとではない自分のことと思ったほうがいいのです。

「ウチの社員は人の話をよく聞かない」「話がちゃんと伝わっているかよくわからない」と思うことがあれば、一度自分自身を振り返ってみてください。社員の問題ではなく、社長の問題なのかもしれません。「つまらない、しかも長い話」につき合わされる社員のほうが「いい迷惑」と思っていることがあります。自分の話の録音を聞いて、「ああ、社員はこんなにつまらない話を聞かされていたのか」と社長が気づくことができたら、経営理念も浸透していくようになると思います。

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