経営者とは経営理念が服を着て歩いている人である

経営者がやっていることを言葉にすれば経営理念になる経営者とは、経営理念が服を着て歩いている人です。経営者とは経営理念そのものなのです。社長というのは「言っていることとやっていることが違う」とよく言われることがあります。しかし、このことはもう少し違った見方ができます。言っていることとやっていることが違うのではなく、社長がやっていることを言葉にしたものが経営理念と考えればいいのです。そうすれば、言っていることとやっていることがピッタリあいます。

「社員を幸せにする」といいながら、言うことを聞かない社員の首を平気でさっと斬るのであれば、経営理念は「言うことを聞かなければさっと首を斬る」です。「みんな全力でがんばろう!」と言いながら、社長だけが11時に出勤したり、会社の仕事をせずに地域の会合に昼間から出ていたりしたら、「好き勝手に仕事をしよう」かもしれません。つまり、言っていることとやっていることが違うのではなく、やっていることを経営理念にすればいいのです。

しかし、それではとてもいい加減(?)な会社になってしまうようなら、「ありたい姿」つまり、「どうしたいか?」を経営理念として書き出してみてください。

毎日、何を考え、話しているのか?社長とは、経営理念が服を着て歩いている人だとすれば、社長が持つセルフイメージが経営理念と強く結びつくことになります。社長が毎日考えていること、毎日話している内容こそが経営理念そのものなのです。このことは経営理念を深め、つくるうえでとても重要なことです。

社長という人が1日24時間の中で考えることがすべて文字起こしされ、社長が話すことがすべて録音されて文字になったときに、そこに何が書かれているかが重要なのです。「社員の幸せが大切」と経営理念に書いてある会社の経営者が、年間100回以上ゴルフに行き、会ってみたら口から出る言葉の大半がゴルフの話題なら、本当の経営理念は「私がゴルフをするために社員を働かせる」なのかもしれません。

そうではなく、「どうすれば社員が幸せになるのか?」「どうすれば利益を出して社員によりいい給与を払ってあげられるのか?」ということを、明けても暮れても四六時中、考えて続けている社長の経営理念なら「社員を幸せにしたい」となります。

この「自分が何を考え、何を話しているのか」ということに一度、注目してみることはとても大切です。経営理念とは、社長が毎日考え、話していることがすべてのベースとなります。そう考えれば、経営理念を深めることは社長自身を知ることに深くつながっていることがわかってもらえると思います。

経営理念とは、社長の思考と言葉です。

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