「私の会社は会社というほどでもないんで、夫婦でやっているだけなんです。だから経営理念なんていらないんじゃないかと思っています」という人もいるかもしれません。しかし、試しに巻末の経営理念フォーマットを使って、自分の思いを紙に書き出してみてください。自分が気づいていないことを発見できると思います。
さらに、その思いを紙に書き出して家族やお客様に話すことで、自分自身のモチベーションがあがるものです。仕事をやる意欲が出てきます。
夫婦二人でやっているマッサージ店の場合(例)経営理念 = マッサージを通じて人を幸せにしたい
ミッション(使命) = 地域の人のためにリラックスできる場を提供する
ビジョン(将来像) = 心と身体を癒すマッサージで信頼度、地域No.1になる
バリュー(価値観) = お客様に愛されるお店でいたい/お客様の体と心に意識を集中させる、より高い技術の習得に日々努める
社是 = お客様になくてはならないお店であるべし
社訓 = 顧客満足の追求信条 = 「よかったよ、また来るよ」といってもらえるサービスを徹底する
モットー = いつも笑顔で楽しく働き、より多くのお客様に喜んでもらおう
スローガン = いつもリフレッシュ! リラックススペース川崎/お帰りなさい! リラックススペース川崎
クレド = お客様との心と身体と言葉の対話を大切にします/会計処理はその日のうちにキッチリと、ごまかさずに会計します
行動指針 = プロとしての誇りをもって、いつでも技術の向上に努めます
たったこれだけの言葉かもしれませんが、自分がやる仕事に誇りを持つきっかけになります。より多くの人に役立てるように、営業を始めるかもしれません。
これでいいやと思いたくなるときに、もう一歩がんばろうと思えるかもしれません。そういった自分自身を励ますものが経営理念でもあります。さらに、お客さまへの約束事、自分自身への約束事を盛り込んで、常に向上できるような指針にされることをおすすめします。