経営理念をつくるヒント なぜ、私は社長なのか?と自問してみる

【質問】なぜ、あなたは社長なのでしょう?

社長であるあなたにお聞きしたい質問です。多くの社長が思っていることの一つに「なぜ、自分が社長になったのだろう?」というものがあります。「別に、自分が社長にならなくてもよかったのに......」「自分が社長になった理由がわからない」というものです。

もちろん、父親が社長で子どもの頃から「将来は社長になる!」と決めていた人も多いのです。しかし、私は次男だし跡を継ぐ気もなかったという人が、親が倒れて仕方なく戻ってきたケースや、結婚した奥さんの実家が会社をやっていたというケースもあります。そういった場合は、なにもあなたでなくてもよかったわけです。「たまたま、そうなった」といったほうがいいようなことがあります。

「では、いったいなぜ、自分がなったのか?」と考えると、理路整然とした答えが見つからないのです。すると、そこはもう「そういう役割だった」としか言いようがない気もします。実はこういった偶然の産物のような出来事が世の中にはたくさんあるのです。 たまたま経営者になった、たまたま野球選手になった、たまたま芸術家になった、たまたま能楽師の家に生まれて能楽師になった、という人もいます。小さい頃から野球選手になりたかったと、ノートに書いていた人は、珍しいからテレビで紹介されるのであって、実は少数派なのです。

100人いれば90人以上の子どもは「将来どうなりたい?」と聞かれても、「ん~、よくわからない......」というのが現状ではないでしょうか?しかし、人はみな、何かに導かれるようにして何かの道に進みます。そして、生きてゆき、仕事をしてゆくのです。その中で、たまたま経営者に選ばれたのがあなただったということかもしれません。

世界には人口の数と同じ72億個のジグソーパズルがあり、その一つひとつには役割があって、どこかに当てはまるようにできている、と考えることもできます。その一つ、「経営者」と書かれたパズルがあなただったということです。

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