自分の生まれ育ちを振り返った後は、生まれてから影響を受けたことを振り返ります。自分の生まれ育ちとは、年齢でいうと0歳から6歳、つまり小学校に入る前くらいまでのイメージです。生活は家族を中心としていますので、自分の世界とは家族と半径100m程度の狭い世界です。
しかし、小学校に入ると世界が一変します。いままで見たことがない人たちに出会い、渡ったことがない道を渡り、行ったことがない場所へ行く。小学校は町内の集まり、中学は市の集まり、高校は県の集まり、大学は日本の集まりというように世界が広がり、影響を受ける人やことがたくさん出てきます。あなたにも、自分の世界が一変した事柄や、「この人はなんとスゴイのだろう!」と驚いた人などがいたはずです。その経験があなたの、「価値観」をつくったはずです。
社会人になって初めての上司が人格者でいろいろと面倒を見てもらったことが、いまでは自分より若い世代の人の面倒を見ることが恩返しだと思える人もいるでしょう。逆に、イヤな上司に出会ったことで、そうなるまいと誓った人もいれば、やり返してやると思っている人もいるかもしれません。
人生にはプラスなこともあれば、マイナスのこともあります。自分の(1)人生観、(2)社会観、(3)経済観に影響を与えた人や出来事を整理してみることをおすすめします。社会に出てからこんな人に恩になった、こんな人にイヤな目にあったということや、経済的にこんなに大変なことがあった、こういったいい仕事ができたなど、具体的にまとめてみることも面白いものです。