経営理念をつくるうえでは、社長自身を深く知る必要があります。その一番始めが名前です。
たとえば、坂上仁志の名前を見てどんな人か考えてみましょう。坂上さんか?坂下さんではない。坂上というのは、坂を上がっていくイメージ、坂の上にいるイメージ......。
仁志は「仁」と「志」。
「仁」は「愛」。
仁(じん)とは中国思想における徳の一つ。
仁愛。
とくに儒家によって強調されており、孔子がその中心に据えた倫理規定、人間関係の基本。思いやり。いつくしみ。なさけ。とくに、儒教における最高徳目で、他人と親しみ、思いやりの心をもって共生(きょうせい)を実現しようとする実践倫理......。(ウィキペディア、デジタル大辞泉より)
「仁」はにんべんに二と書くから、二人という意味、「天」という字も二に人を書く、など、国語辞典で意味を調べ、漢和辞典で漢字の意味を調べることに意味があると思います。「志」は、ある方向を目ざす気持ち。心に思い決めた目的や目標。
心の持ち方。信念。相手のためを思う気持ち。志と欲望は違うものです。志とは「利他なる願望」です。欲望は自分を中心とした一時的な欲求であり、野望というとその度合いが強く、大きくなるイメージがあります。つまり、坂上仁志とは坂を上り、仁と志をもって生きるんです。(カッコイイ!)そうるすとセルフイメージがビュンと上がります。
たしかに、ここに書いたことは一つの解釈かもしれませんが、このように自分の名前を一度、丁寧に調べてみるということは自分自身を知る大切なプロセスであり、経営理念つくりの基礎となるものだといえます。