質問「経営理念は何のためにあるのですか?」
この質問に対しての答えは【経営理念はなぜ(WHY)に答えるためにある】といえます。
「我々はなぜ働いているのか?」
「我々は何のために生きているのか?」
「なぜ、この仕事をするのか?」
「なぜ、ここまでやるのか?」
「なぜ、・・・・?」
こういった質問に対しての答えが「経営理念」といえます。それは、働く理由、生きている理由、がんばる理由です。言葉を変えると、労働観、人生観などの世界観ともいえます。なぜ働くのかという働く理由は、労働観ともいえます。そして、なぜ働くのかを突き詰めてゆくと、なぜ生きているのか?自分はどう生きたいのか?どんな人生でありたいのかという、人生観に至ります。
このように物事に対して「なぜ?」「なぜ?」と突き詰めてゆくことを「哲学」と呼びます。従って、経営理念とは経営哲学であるといえるのです。経営に対する「なぜ?」への答えの集積が、経営理念ですから、経営者が経営に対して深く深く考えた末の結晶ともいえるもの、自分の答えが経営理念となるわけです。
創業をする時に強い意志をもって、「私はこういう経営をする!」という経営理念で会社を始める人もいるでしょう。2代目でなんとなく跡を継ぎ、仕事をするうちに壁にあたり「仕事とはなんだろう?」「社員って何で働いていてくれるんだろう?」と悩み苦しんで経営理念にいきつく人もいるでしょう。どんな場合でも、社長という責任の重さに押しつぶされそうになりながら、自分なりに「なんでこうなるんだろう?」「どうしたらいいのだろう?」と悩んだ末の自分なりの答えが経営理念なのではないでしょうか?
ここでのポイントは「なぜ?」(WHY)です